06. Here Comes The Sun / Joe Brown & George’s Friends Band

美しいギターの音色が聞こえてきます・・・アコースティックのイントロで始まる「Here comes the sun」の登場です。

ジョージが敬愛するジョー・ブラウンが演奏し、楽しそうに爽やかに歌いあげます。

アルバム『アビー・ロード』に収録されているこの曲は、ビートルズ内の揉め事で、嫌気がさしているジョージがスタジオを出て、クラプトンの家に遊びに行った時に、春の陽差しの中で自然にメロディが浮かんできてできたと言われており、ここでも、どこまでも爽やかなメロディーに、誰しも心が洗われるかのようです。

また、当時のポスターもステージの画面に映し出されます。

ブラウンはビートルズのデビュー前に同じに立ったこともあり、また、ブラウンのカヴァー曲は全てジョージがリード・ヴォーカルを担当しています。

Concert for George Musical Performance Photo

06. Here Comes The Sun / Joe Brown & George’s Friends Band 

アルバム『Abbey Roar』収録の原曲のサウンド解説としては、何と云ってもサウンドのハイライトはジョージが演奏している初期のシンセサイザー(モーグMkⅢP(マークⅢP))の音色です。

イントロでの滑らかに下降する音や、「Sun,sun,sun ・・・」の部分で聞こえる歪んだ音から次第にクリアーになっていく音がそれに当たります。

間奏のハーモニウムにも心なしか電気的なものが感じられます。

ジョージは7フレットにカポタストをつけてギブソンJ-200を演奏しており、また、イントロの演奏だけでなく曲中もコードストロークも行っています。

さらに、レズリーに繋いだうえエコーかリヴァーブのエフェクトをかけたギブソン・レスポールもオーヴァーダビィングしています。

リンゴのドラムは基本的には8ビートで、何箇所かにスネアをオーヴァーダビィングしています。

また、アルバム『アビイロード』ではタムの使用が多く、この曲でもかなり目立っています。

ポールのベースリック4001はあまり自己主張しないシンプルなものですが、良く聞くとところどころにアクセントになるフレーズを入れた演奏です。

コーラスはジョージとポールによるもので、外部ミュージシャンによるストリングスも重ねられています。

07. That’s The Way It Goes / Joe Brown & George’s Friends Band

「Here Comes The Sun」の演奏を終え 続いてもジョー・ブラウンがマンドリンを弾きながら1982年のアルバム『Gone Troppo』に収録されている曲「That’s the way it goes」を演奏し、楽しそうにまたもや爽やかに歌いあげます。

同じアルバムに収録されている「ミスティカル・ワン」では、ジョージと二人でマンドリンを弾いています。

ここでのマンドリンはその時使われたものでしょう。

「お金だけにとらわれてちゃ、夢も実現できないよ。」と云うメッセージを歌った曲で、フィル&ネイル&デイブト、ジョー・ブラウンズ・バンドを率いてのハート・ウォーミングな演奏です。

心が和むと云うのはこうようなシーンを云うのでしょう。

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07. That’s The Way It Goes / Joe Brown & George’s Friends Band 

「That’s The Way It Goes」⇒『お金だけにとらわれちゃ夢は実現しないよ』と云うメッセージソングで、1982年リリースのジョージの陽気なアルバム『GONE TROPPO』収録の楽曲です。

同アルバム収録の「Mystical One」では、二人でマンドリンを弾いており、このコンサートで弾いているのがそのマンドリンだと推測されます。

フィル&ネイル&デイヴとジョー・ブラウンズ・バンドを率いてのハート・ウォーミングな演奏を披露してくれます。

08. Horse To The Water / Jools Holland & Sam Brown With George's Friends Band 

MCエリックの紹介で、ジュールズ・ホランドとサム・ブラウンがステージに現れます。

そして、ジョージ最後のレコーディングであるジュールズ・ホランドのアルバム『Small World Big Band』に収録されているナンバー「Horse to the water」が流れます。

あまり知られていないかもしれませんが、これも渋い選曲です。

ジュールズ・ホランドとはピアニストであり、テレビ番組のホスト役も務めています。

「The Beatles Anthology」で、ポール、リンゴ、ジョージにインタビューをしているのがこの人です。

ここでは、ジュールズ・ホランドがピアノを弾き、サム・ブラウンが歌います。

サム・ブラウン...聞き覚えのある名前ですが、歌声を聴くのは初めての方も居るかもしれません。

ちょっとハスキーな力強い声のボーカルは絶品で、ジョージの『ALL THINGS MAST PASS』のリマスター、ニュー、センチュリー・エディション収録の「My sweet Lord 2000」でも力強いボーカルを聞かせてくれています。 

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08. Horse To The Water / Jools Holland & Sam Brown With George's Friends Band